礼拝説教「バプテスマのヨハネより偉大な者」2020年08月30日

「あなたがたによく言っておく。女の産んだ者の中で、バプテスマのヨハネより大きい人物は起らなかった。しかし、天国で最も小さい者も、彼よりは大きい。」(マタイ 11 章11 節)

今日登場するヨハネは、イエスに洗礼をさずけたバプテスマのヨハネである。
このヨハネが獄中から主イエスに「あなたはきたるべき方、つまりメシアなのですか」と自分の弟子たちを遣わして質問した。
このヨハネはどうして捕らわれて獄中にいたかというと、当時のガリラヤ地方の国主であったヘロデ・アンティパスの怒りをかったからである。ヘロデは自分の兄弟の妻を奪っており、ヨハ
ネはその不義を指摘したからであった。
主イエスはこのガリラヤで伝道して「神の国、神の支配がまさに来た」と説教している。ヨハネはいわば政治犯として牢屋にいる。「あなたは悪人をさばくこともしないのですか。あなたが本当にメシアならば、もっとはっきりとわかるようにしてください」というよういな思いもあったのではないか。それに対しての主イエスは、「メシアとしの奇蹟がなされ、また貧しい人に福音が宣べ伝えられている」と答えられた。救い主・メシアがどのようなお方であるかが、イザヤ書に多く預言されている。主イエスのいやしの奇蹟はイザヤのメシヤ預言の成就であり、その働きの冠とも言うべきものは、<心の貧しい者>への福音宣教であった。
預言者として生きたヨハネは、偉大な人物であった。<大きい>人物はギリシャ語では<メガ>にちなんだことばである。しかし主イエスにあって神の子とされる者は小さき者であってもヨハネ以上に「メガ」の祝福に預かるのである。