礼拝説教「善をもって悪に勝ちなさい」2021年09月26日

「悪に負けてはいけない。かえって、善をもって悪に勝ち なさい。」ローマ 12 章 21 節

これは今日の中心聖句であ るが、「エー、そんなのあり得ないよ」と思えるようなもの ではないかと思う。 そもそも「悪」とはどんなものであるかが問題となる。

創 世記に出てくるエデンの園で「食べてはならない」と言われ た禁断の木は「食べると善悪を知る木」であったことを思い 出す。今回は、パウロの時代で「悪」とはどんなことであっ たか。「迫害する者」14 節、「復讐をしないで」19 節にあ るようにクリスチャンに対する信仰的な反対、迫害との戦 いではなかったか。

ここでパウロは「~してはならない」と述べる。「悪に悪 を報いてはならない。」17 節、「自分で復讐しない18 節」 「悪に負けてはいけない」21 節 悪に報いて、復讐してし まい「悪に負けてしまう現実があったのではないかと思う。

積極的にはどうか。「もしあなたの敵が飢えるなら、彼に 食わせ、かわくなら、彼に飲ませなさい。」20 節前半

いわば「祝福の倍返し」である。その後半はどういう意味 であろうか。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃え さかる炭火を積むことになるのである」20 節

「やっぱり、パウロも相手の頭に燃える火を積む復讐を教 えているのか」と思えるが、そうではない。「頭に炭火をつ むとは、相手が恥じ入るという表現である」との説明がわか りやすい。旧約聖書で、エリシャの時代に敵が攻め込んで来 た時に捕虜になった敵兵にパンと水をあてがい、飲み食い させて主君のもとに帰らせた所、二度と攻めてこなかった という出来事を思い起こさせる。