礼拝説教「羊飼いたちのクリスマス」2021年12月19日

世界で最初のクリスマスを迎えたのはもちろんヨセフとマリアであるが、「きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」という救い主誕生のニュースを最初に受けたのは、野宿して番をしていた羊飼いたちであった。ルカの福音書2章10節

ヨセフやマリアは人口調査(税金集めが目的)のためにナザレからベツレヘムに長旅をしているのに、この羊飼いたちは、野宿して羊の番をしている。羊飼いたちは当時のユダヤ社会では、低く見られており、税金集めの対象にならなかったのであろう。そのような人々にこそ「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える」という天使の御告げがあったのであろう。

このルカによる福音書は元々、「テオピロ閣下」というローマ帝国のいわば「お偉いさん」に対して書かれたものであった。ルカ1章3節

テオピロにとっても、この羊飼いにとっても「救い主」は、ローマ皇帝でなく「イエス・キリスト」であるというメッセージである。羊飼いたちは、飼葉おけに寝ているキリストを礼拝して「神をあがめ、賛美」しながら帰ったのである。テオピロは、このルカの福音書の続編である使徒行伝で「テオピロよ」と親しく呼びかけられている。このテオピロも、メシアであるイエス・キリストに出会ったのだろう。

私たちもそれぞれの立場に置かれている。どんな中でも、「主我を愛す」の賛美のように「わが主イエス、わが主イエス」という告白と賛美をささげて生きたい。これが、私たちのクリスマスの喜びなのである。